卒業制作がなんとか、無事ではないのですが、完成することができました!
みてくれてありがとう!
(先制感謝)
※この記事めっちゃ長いです。
私の卒業制作のテーマは
「音楽と調和した映像 を掲げたMVの制作」
です。
こういう所こだわってて…とか、ここ作ったとき実は…とか、わざわざ言うのもアレかなとも思うんですけど、考えていたことは残しておきたいし、自分の伝えたかったこだわったところとかが、伝わった伝わらない良し悪し含め、見てもらうのも大事かもな〜みたいな!そういった気持ちもある!、、前者の気持ちのほうががでかいけど!
カット切り替えも多く、結構めまぐるしいところばかりで全て理解できずとも雰囲気と動きで楽しめればと思っていました。がそれはそれとしてやっぱり色々言っておきたいなと思って。
〜〜〜 別に読まなくてもいいゾーン 〜〜〜
曲の制作過程について
▼卒制のテーマ的にも、曲があってはじめてそれに映像をつけていく、というのを目指していましたが、エピソードとしては、あらかじめオミハラが頼んでいた作曲者が10月ごろにドタキャンになってしまい(兆候はあったのですが)、涙目で他に曲を作っていただける人がいないかなんとか探した過去がありました。 なのでテーマなど進行していた途中経過を白紙にする時間などはすでになく、次にお声がけさせてもらって結局作っていただいた方 appyさんに頼んだ内容では、テーマや雰囲気、歌詞に使えそうなネタなどをこちらでお願いして同時進行で作っていきました。んなもんで 実はappyさんに自由に作ってもらったわけではないんですよね。ある程度こちらの好みを伝えて作っていただきました。うれしかった〜ありがとうございました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(曲の説明を文字でしようとする場面があると思いますが、なに言ってんだ?になっても許してください。)
(あと自分が説明するにあたって、曲を受け取った時にappy(作曲者)さんからこの歌詞はこういうのを意識していて〜ってのを喋ってしまうと思うので、極力控えますがダメだったら誰か教えてください。)
曲やMVのテーマ?キーワードは「間違っても大丈夫」「違い、差異を楽しむ」です!
ちなみにYouTubeはパソコンだと ” < > ” これでコマ送りができますので適宜活用してください。
▼そんなかんじでいきましょう!
♩前奏
前奏のメトロノーム音に合わせて画が切り替わる。演奏の練習でやるように、メトロノーム音で曲が始まるのすてき。
時限爆弾らしきなにか、と女の子。 この子の名前はトガノと言います。「科之 之科」(トガノユキカ)
ハサミを持ってるのは一瞬なので見えていないだろうという場合も考慮していますが、対面して焦っているのはわかるであろう。
ふー、正しい配線を切れたな。
コォォ…
爆発スタートだからサイコーー!!!
地球規模まで風呂敷広げてタイトルどーん!
実はこのタイトルロゴは【2001年宇宙の旅】をオマージュして描きました。
うえ?地球が逆回転に〜!?
(この文章を書く今の今まで、地球がどっち向きに回っているか理解せずに描いていました。どっちでもよかったので)
ピカ〜、ここも【2001年宇宙の旅】ちょっと意識しておる。
♩1番Aメロ
歌詞と比べて そうは見えないカットたち。
大きい音のイメージが鐘だった。ここの撞木の紐のアニメーションやけに上手くかけたね。鐘をボカンとついて。。
後方から…ボーーン!
歌詞の合いの手をパペットで喋らせよ〜ってカット、漫才風味で。
漫才にも漫才か漫才じゃないか論争や、ボケ(何かが違うという要素)があることで進んでいくので、間違いを楽しむテーマにはピッタリモチーフではあるなと感じていた。。短いカットなのでこの思いを込めるには拡大解釈すぎなのですが。
(歌詞について:ギターは本来歪ませて使う物ではなかったらしい。)
DJ × 菓子。皿をディスクに見立てて。
Yo! 文字ができとる。
(歌詞について:DJってあるけれどレコードとかディスクって本来直接触っていい物ではない。)
ゲームしとる。かわいい。
Real Time Attack!?
RTA in japan のパロディです。左上のトガノもなぜかゆっくりっぽい口になっています。
(歌詞について:電源を消さずトレイを開けてワープするサガということで、"サガフロワープ"(FF7のRTAに用いられる、サガフロンティアのディスクを使ったバグ技)をモチーフにした歌詞になっております。私は知らなかったのですがここの歌詞いいですよね。)
下のタイトルもFFのロゴっぽく描いています。
♩1番Bメロ
なんか頭にあたった、 いってて…
雨じゃなくて…… 飴…!?
んじゃ傘さすか〜
傘さすアニメーション上手くかけたと思う。傘とめる帯とかも軽さがいいかんじ。あと、このカットの前髪のかんじも好きなんですよね。
このあたりのカットで、謬説である江戸しぐさの傘傾げとかもやりたかったのですが尺が足りず泣く泣くカットに。
ん!!??
雷だッ! (歌詞では雨なのに)
雷に撃たれて骨が透けて見えるという、現実にはありえない漫画的表現。こういうモチーフもテーマにあってるよね。
あと、骨が透けたときにキャラクターの特徴が反映されてるのが好きなんですよね、この絵で言うと下まつ毛が骨でもわかるとこ。
その透けた骨を見て診断をする医者。
ほんで雷に撃たれてアフロになったトガノちゃん。この一連すき。
アニメーション的には ポニテと腹チラがポイント。テンポに走るモーションを合わせるの大変だったな。
て、あれ?
足元は…?
うワァ〜〜〜ッ!!落下じゃ
ここのカット、セルは繰り返しではなく一枚一枚全部描いてた、余裕ありすぎやろ。
サビへ〜、、、ハンドガン二丁ぐるぐるぽーん!
曲を聴いて結構序盤に思いついたカット、サビ直前は下方向へからの上方向にぽんと飛ばして浮遊感のある流れがいいよなとか感じていた。サビへと駆け抜けるシンセとドラムが気持ちいい。
♩1番サビ
1番目のサビだしド派手にさらっていこうと、ほんでテーマ的にも1番やりたかったことをやっている。
二丁のハンドガンで乱射をしているこのカット、現実世界でも実際に行うことはできるのでしょうか、・乱射できる?・反動もほぼ無し・まず銃の形があやふやである などの(現実ではありえない、正しくない)間違った点がございます。そんな状態で堂々とアニメーションをするというのがやりたかったのです。
前カットに引き続き現実では間違った点のある派手なカット。
・ギターにシールドが刺さっていない・ストラップがついていない・左手が動いてない などなど大きく目につくところはこんなもんですが、粗を探せば他にも出てくるでしょう。ですが表現したいこととしてはそれが反転して効いてくる。
竹を前に刀を抜くシーン、・抜刀時 刀は反りが逆の方がメジャーである。
ここのカットはかなりアニメ的(漫画的)表現に寄っているので現実的ではないところばかりですね。・一瞬で切り伏せ・納刀の構え・納刀した瞬間に切れる など。
歌詞とあわせて、間違っているけれどそれでもいいのよ、というのを表したかった3カット。
前カットからの流れで ここからのカットは、実際にはできないけれど アニメ的 漫画的表現ってあるよねがテーマになっている。カートゥーンチックでいいよね。
落下したら人型の穴が開くだけでかなり無事であるやつです。裏設定としてはサビ前の落下がここに繋がっていたら嬉しいなと思っている。
バナナを踏んで滑るやつ。+ 気絶すると頭の上に鳥がピヨピヨ回るやつです。
Twitterマークみたいな鳥ですね。あと転ぶ瞬間、目をオバケ表現(現実にはない目が飛び出しているような、素早い動きに効果的なアニメーション技法)にして描いています。
辛すぎる食べ物を食べて火を吹くやつですね。辛すぎて歯も尖ってしまいました。(ギターのカットと合わせて 右利きだったり左利きだったりしていますが、作者としてはあまり何も考えずに描いてしまいました。テーマ的になんとかなるかなって)
やっぱりこういう古典的な表現って存在している凄さを含めいいですよね。
恐ろしく速いやつ、手刀で気絶させるアレです。「トンッ」
スローにモノクロになっていくところいいですよね。
ここからはテーマが変わりまして(めまぐるしいですね)、間違い、ミスやエラー、失敗などを楽しむ おもちゃやあそびなどをモチーフにしています。
これはババ抜きです。ビャッと引いているコマ。
ババでした〜なんて。 ちな、マークの色も逆だったりしている。
福笑いです。 伝わったかな?
近すぎてぱっと見はわかりづらいけれど、ジェンガです。
歌詞の「窓の中」とジェンガの相性いいかも…!と思いついたカット。
黒ひげ危機一発的なやつです。
この顔好き。剣ささってますケド〜?
でも大丈夫、ハリボテだし。
あまり手数を避けなかったのもあり、ちょっと伝わりにくいよな〜と作者自身も自覚している。
ツイスターゲーム的なやつです。
一応歌詞に合わせて遠くにいったり足の近くにきたりしています。
意外と不安定な位置にいる。
うおわッ、バランスが!
それにしてもいいサビだったなぁ、
特にラストシーンでトガノちゃんが親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙無しには見られなかった。
♩間奏(1番〜2番)
タイトルがデンッと ある。トガノちゃんは「ん?2回目?タイトル出るの2回目ですよね?」ってやっている。もうちょっと分かりやすくできたよなとも思っている。
電気が切れた、真っ暗かもどうしようか……
そうだ! ひらめきの電球で照らせばいいじゃん? ってなるカットでした。メタ表現の中ではメジャーよりかもしれませんが、好きなんですよねひらめきの電球イジるの。
「びよよん」って音、曲に入ってるのめちゃかわですよね〜。
♩2番Aメロ
夜があけるのに合わせて 間奏から2番へとシームレスに繋がっていきます。
ここのスマホが鳴るアニメーションなんか上手くかけたな。
(歌詞について:読んでわかる通り2番Aメロは正しい言葉の使い方をしていません。【さわり】最大の聞かせどころ←誤用、【全然】もとは否定の意味を持っている。)
トガノちゃんの部屋ですかね。ごちゃついた部屋ということで小ネタがけっこう含まれています。
左に最初の方に使ったパペットがおいてある。他の机の上のものは後ほど、、
あと、ポスターが左から シケイダ3301、ナスカの地上絵 。オカルトや都市伝説などは正しいか正しくないかは置いといて楽しむものであるとして、いいモチーフだと思ってます。
それと「ふとんがふっとんだ」をやっています。ダジャレは 意味は違くとも字面は近いもので、テーマに適しているモチーフです。
ダジャレが潜んでいるカット、「レモンの入れもん」「アルミ缶の上にあるミカン」それと「電話にでんわ」があります。奥の二つは別に何も関係ないです。
こだわった点としては歌詞の「聞く」の瞬間に電話を切っているところ。
(歌詞について:「傾聴して聞く」←重言)
次のシーンに繋がる歩くカット。お気づきかもしれませんが2番はストーリー調が感じられる。
2番Aメロがしっとりギターで始まってるの1番とはまた違ったよさがありますね。
歯ァ磨いとんね。 ねぼけまなこ。
(歌詞について:「頭痛が痛い」←重言)
Tシャツに「ASA」って書いてるね、朝だから。
「ASA TTE」かい
顔洗っとったカット、鏡の前ですね。
(歌詞について:「偽善者ぶる」←誤用(善人ぶる?))
鏡の前で、指を出して、スワイプ!swipe!
スワイプをしたら服装と髪型まで変わった!
しっかりメガネ、スーツにストレートポニテ。眼鏡クイまで、、
(歌詞について:「失笑」←誤用。本来 笑ってはいけない場で笑ってしまうこと。)
さらにまた違う姿へ。ゆるふわヘアに落ち着いた服に。
さらにさらにどんどん変わっていく。センター分けのウルフカット、若干パンクめなファッションでクールに。(オミハラはファッションに詳しくないのでやや違う部分があるかもしれません。)
お団子 姫カット、チャイナ服に上着!(一応スカジャンのつもり)かわいいね、別にもっと映える色使えばよかったのに、この時は白いチャイナ服を描きたい気分だった。
ここで曲のテンポが変わるの魅力的すぎる。
(歌詞について:「役不足」←誤用。本来 役目が実力不相応で軽いこと。)
地雷系?っていうのかな、ツインテ 前髪軽めにロリータっぽい服。
ここが顕著だけど、それぞれの姿でもっと化粧を描き足せばよかったなと思っています。
オシャなショートで大人びた印象があんね。うしろ刈り上げとるし かっちぇね。
パーカー 猫耳ヘッドフォンにメガネでゲーマーに。前髪も留めてリラックス。
エスニック?ヒッピー?よくわからんけど、デカめのイヤリング、めちゃネックレス、
セーラー服とポニテ、なんだかびっくりしとるね、全部黒いセーラーにしようと思ったけど黒すぎてやめました。
和服ですね。 あれ? 前合わせが左右逆では?
でも本当は鏡だから大丈夫。トガノちゃんは小首を傾げているけれど。
紙垂(しで)のイヤリングをしている。自分が昔から気に入っているデザインで、ちょくちょく描いている。ちなみにうちの所属学科も視デです。
後ろの髪をむすぼうとしてる。
髪を結んで、確認するように首を振って去っていく、結構かわいく描けたカット
(歌詞について:「躊躇う(ちゅうちょ-う)」←誤読。(ためら-う)。)
誤読でそのまま突き進んで歌ってるのなんか素敵だよね。
♩2番Bメロ
1番とは打って変わって、ここでボーカルのスピードアップ。歌手姿のトガノちゃんが歌っているカット。アイドルのようなボーカロイドのような見た目を目指したデザイン。
(歌詞について:「パーペキ」←造語。パーフェクトと完璧の造語、合成語。)
意外と口パクさせるアニメーションって手間がかかるんですよね、自分のやり方が悪いのかもしれませんが。
息苦しさを歌う歌詞の内容と、息継ぎのない歌い方の(合成音声ならではの)ボーカルがリンクするシーン。こういうこだわりがいいですねこの曲は。聴きどころですね。なのでアニメーションでは口パクをさせたかったです。
↑の歌う姿をイメージしながら、スマホをマイクに見立てて熱唱するトガノちゃん。(この辺も 本物とそれとは違うもの、見立て、をテーマにした流れ)
このへんBメロの歌詞好きだな〜。
上からオーバーレイ広告が! YouTubeの広告イメージです。邪魔ですよね〜。
エラーウインドウがたくさん! たくさん!ブルースクリーン!邪魔すぎ!
ここのデータ消えちゃったんですか!? な、YouTubeの消えた動画をイメージ。
裏話的な話ですが、隠れちゃったんですけど後ろのシークバーは、ちゃんと曲のここの時間を指しています。
この中心に書かれた文字(?)はオミハラが考えた簡易暗号文字です。なんか文字みたいな情報を書きたいのに情報は別に読み取らせたくない、って時に重宝するのでこの他のカットにもちょくちょく出てきます。詳しくは↓
×と怒った顔を合わせたマークちょっとかわいいよね。↑3カットからの流れは、歌詞の「色んな景色が邪魔」を、我らがインターネット生活に置き換えて表現したかったカットたち。そんな邪魔な景色でどんどん遠ざかっていく。
かきわけ かきわけ、そこから抜け出す! どあああああああああああああああ!!
歌詞の「邪魔だ」の「だああ↓」って音程がぐわっと変わるのかわいい。
スマホをスワイプするカット。余裕がなかったので描かない判断を下したのですが、Twitterのタイムラインを遡るイメージのカットです。
ダッ! と飛び出す足元、描いた枚数少ない割にそれっぽく見えて嬉しい。
ぐわ〜〜〜っと飛んでいる。ここの動きめっちゃすき。表現し切れていないですが、一応 時を遡っていくよ〜って流れで繋いでいる。流れの雰囲気だけでも伝わったかな?と思っている。
なんかあたまの片隅にあった動きのイメージを辿っていって、たどり着いた→『ふたりはプリキュア』のOPのサビんとこを参考にしました。
「デーン!ドン!デン!」っていう、ここのサビ前の音の数が1番と比べて変速的になってるのもオミハラの大好物です。
♩2番サビ
2番サビは絵画のオマージュがモチーフになっていきます。オマージュというものも、本物があって その違いや素材を楽しむものとしてあり、モチーフとして選んでいます。
【最後の晩餐】(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
ルネサンスの三大巨匠に数えられる、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の一つ。絵画と聞いて1番最初に思い浮かべるであろう『モナ=リザ』(今回は扱ってませんが)の作者 ダ・ヴィンチの作品から、2番サビのスタートを切ります。
絵画の中の人たちがガヤガヤと動くのがやりたかったんですよね。
ルネサンスの三大巨匠の一人、ラファエロ。この作品に描かれている人物はモデルがいるらしく、トガノちゃんの立ち位置にいたのはプラトン。イデア論と唱えた者で、(現実世界に実在しているものは不完全な象であり、真の実在はイデア界にしかないという理論)(あってるかはわからないけれどふんわりこんな感じ)正しさ、本物、みたいなものがテーマに相性がいい。
【民衆を導く自由の女神】(ドラクロワ)
見た目もキャッチーでオマージュされてる数がかなり多いと思われる作品。
特定の国が出るのを嫌ったのか忙しくて忘れていたかその両方か不明だが白旗である。間違ってるね〜。
【ラス・メニーナス】(ベラスケス)
世界三大絵画に選ばれるような絵画。描かれているものなどの話が興味深くて、美術史にあまり関心がないオミハラも結構覚えているくらい。この絵が誰の視点なのか作者がどうとかがおもろいなって感じ。かっこいい絵だよね。
ルネサンスの三大巨匠の一人、ミケランジェロの作品。ここの一枚は都合上 先に描いていたので線がたくさんあって丁寧である。絵画のオマージュをするにあたり やっぱり三大巨匠と呼ばれる3人の作品を入れたいなと思ったので選抜しました。
青いターバンの少女とも呼ばれる作品。フェルメールの作品はカメラオブスキュラとその是非に関わる様々な議論がなされています。多分。ハイライトが印象的でドラマチック。真珠の揺れ方もいい感じにできた。
【撃ち抜かれたマリリンたち】(アンディ・ウォーホル)
アートの大量生産ができるシルクスクリーンを得意とするウォーホルは、当時、美術作品なのかと批判されていたそう。それもあってモチーフに選びました。オマージュもよくされている印象がある作品。 ちなむと右上は私のオリキャラのコノミちゃんのカラーリングで、真ん中の下はVOCALOIDのGUMIのカラーリング、GUMI が好きなのでなんとなく。
【アルノルフィーニ夫妻】(ヤン・ファン・エイク)
美術史には欠かせないっぽい一枚。
奥の鏡には被写体の二人とヤン・ファン・エイク自身が映っている、ということでちょうど歌詞の意味を拾いました。
芸術、アートと聞いて最初に浮かぶような ピカソの代表作。そして「視点を変えながら」という歌詞をキュビスムでちょうど拾えるなと思いここの場所に。
真っ直ぐ素直に音ハメをしたのもあり痛快なカットになったと思います。それのおかげかゲルニカのカットの評判が良かったです。
【ニューヨークシティI 】(ピエト・モンドリアン)
なんかカッケェよねモンドリアンって。
この作品、つい2022年11月頃のこないだに 75年以上ずっと逆さで展示していたことがわかったのです。テープが貼られてできているので、バランスが崩れて作品が崩壊するのを避け、今も逆さのまま展示されているらしい。そういった話題もこの芸術作品の一部になるのだろうと思うとすてきですね。トガノちゃんは逆さになってもポニテ以外は重力に逆らっている。
美術ゾーンとは変わって、音楽ゾーンに。音楽にも 曲のオマージュに限らずジャケットのオマージュとかそういう文化もありますよね。
音楽界の画的なオマージュといえばこれなんじゃないでしょうか。(オミハラは音楽に関しては全然無知で、音楽はネットを中心に聴き育ってきました。)音楽一般人としてそう思います。このトガノちゃんかわいいね。こう一枚にしてまじまじと見ると背景に全然時間がかけられなかったのが見てとれますね。
(歌詞について:「百鬼夜った」←造語?おそらくそう。百鬼夜行が起きたことをさすのかな?)
【スリラー】(マイケル・ジャクソン)
マイケルジャクソンってかっこいいですよね。キングオブポップって呼ばれてるんですって。そんで『スリラー』のアルバムって史上最も売れたアルバムなんですって、かっこよさにおいて強すぎる。
急にオマージュが関係ないカット。この手の構えは狐の窓と呼ばれるものです。日本に古くから伝わるもので、この窓から覗くと見たものの正体を見破ることができるという。歌詞の「小さな窓の外」を拾いにいきましたね。
ってことでさっきのアビイ・ロードのカット、じつは百鬼夜行でした。というかんじでね。ビャッと描いたにしてはちゃんと全部それっぽく描けとるね。
釣り し〜よお って紙幣を餌にやっとる。
【ネヴァーマインド】(ニルヴァーナ)
これをモチーフとしたオマージュでした。先ほど言った通りオミハラは普段洋楽を聴かないのですが、オマージュする手前ちゃんと一回は耳に通してます。リピの有無はさておき。
長靴が釣れちゃった!現実ではほぼあり得ないですが、漫画やゲームではよくある表現ですね。
ドアを蹴破るカット。この辺からはボカロをモチーフとしています。この曲は歌詞でボカロ文化に言及していることが感じられ、ここは特に顕著だったのでこのあたりをボカロ直接表現ゾーンにしました。立場としてかっこいい言い回しだよな〜(小並)ボカロを代表とする曲を何曲かモチーフにしています。
【恋は戦争】(ryo)
まあ自分の色のメガホンを持っているだけなのですが、一応参照したということで。
実は蹴破ったドア、【ワールズエンド・ダンスホール】の右のドアでした。
【ワールズエンド・ダンスホール】(wowaka)
【モザイクロール】(DECO*27)0:08のあたりのカットを借りてきた。
結構まんまになってしまったけれど気付いたかな?【モザイクロール】かなり好き。
【千本桜】(黒うさP)0:57のあたり
ここのカット、最初は【ロスタイムメモリー】にしようとしたけれど【千本桜】はどっかに入れたいと思ったので入れ替えになったという過去がある。
【メルト】(ryo)
この曲は外せないですよね。浮いてるキーボードはやっぱりこれね。
歌手姿にへ〜んしん!
【ゴーストルール】(DECO*27)
あんまり意図せず、【ゴーストルール】みたいになってしまった。
【チルドレンレコード】(じん(自然の敵P))2:17あたり
全然目立ちませんがここの背景、青い線がビャっと張り巡らされるのを描いたのですが、【チルドレンレコード】を思い出しながら描いていました。速度が違いすぎたので目立たなくしましたが。
【砂の惑星】(ハチ)
砂の惑星をモチーフとした砂埃の舞うカットにて、2番サビとボカロゾーンを締めます。
本当は【Inner Arts】のオマージュでどんどん遠のいていくってのもやりたかったのですが、手間を考慮してやりませんでした。この曲 MVが好きだったのでねじ込もうか考えていたのです。
【Inner Arts】(じん(自然の敵P))3:33
なんとなくわかるかんじもしますが、2番サビの後半は何を描くか具体的に決めずに描き進めたため、かなりアドリブで進めていました。ライブ感。
♩間奏(2番〜3番)
この間奏のテーマは「 有名なアニメ演出」 × 「 UMA or オーパーツ 」となっております。
前者はオマージュで本物との違いアレンジを楽しむもの、後者の二つともは正しいか正しくないかはさて置き楽しむものであるとして、いいモチーフだと思って選びました。
「ガイナ立ち」×「UFO」
腕を組んで仁王立ちでせり上がっていくガイナ立ち。このカットでは せり上がりではなくキャトルミューティレーションだった〜みたいなイメージ。このカット好き。前髪のアニメーションが上手くかけてるね。
「きららジャンプ」×「ツチノコ」+「ジャッカロープ」+「チュパカブラ」
日常系アニメのOPやEDでよく見られる、空を背景にみんなでジャンプする きららジャンプ。UMAの中でもジャンプ力に定評のあるやつらをチョイス。かわいいね。
「出崎演出(三段パン)」+「AKIRAのカット」
出崎演出と呼ばれる3回パンをする演出と、AKIRAのバイクで交差するカットをあわせたもの、次カットへと乗り物繋ぎ。
「AKIRAスライド」×「黄金ブルドーザー」
さまざまな分野でオマージュされているAKIRAの有名なカット。それとオーパーツである黄金ブルドーザーを掛け合わせたカット。黄金ブルドーザー自体はマイナーだと思うのでなんか変なのに乗ってる!と思われたかも。
「シャフ度」
曲の音が無くなる部分、ブレイク(かっこいいからブレイクだいすき!)で、(アニメ会社のシャフト独特の振り向き角度)シャフ度で息の詰まるような張り詰めた様を印象的に表現。 本来はここにオーパーツのアンティキラ島の機械で装飾しようかと構想していましたが、余裕がなく あえなく断念。
「板野サーカス」×「黄金ジェット」
板野サーカスと呼ばれる、高速のものを 高速のカメラが追うような 迫力のある技法演出と、オーパーツである黄金ジェットを組み合わせたカット。
正気か?って思いながらラフを描いていました。
バトルシーンとか立体的な動かし方とか描いたことなかったのですが、いけんべ!と舐めてかかった結果、まあまあ時間が吸い取られました。
曲の音のピコピコなメロディが変化していくところで(具体的には2:41~)、複雑に交差したり 爆発が連鎖していったりと音ハメをしたかったのですが、(このカット前半の雲に入っていくシーンを丁寧に描きすぎたため尺が残っておらず)うまいこと合わせられなかったな〜と思っています。
♩3番サビ(落ちサビ)
しっとりとしたサビ、こっからの3カットは 1番サビの3カットと対比になっています。「間違っててもそれでもいいんだ描いちゃおう!」を1番サビで表現し、ここでは「とは言ったもののさ 少しずつでも知っていけたらいいね」を表現した。
ハンドガンを正しくリロードしていて、銃の形もちゃんとしている。一応デザートイーグルをモチーフにしている。
1番ではギターにストラップがなかったので、ここではちゃんと肩に引っ掛けている。シールドもちゃんと刺さってるみたい。
刀も正しく構えて振り上げて、、切る!
ぶっつけでよくここまで すらっと見えるように描けたなと思う。
きれなかった! の顔 かわいい。
正しくやろうとしてもできなかったりもするよね的なやつです。
(歌詞について:「書き順」という歌詞が、「文字の書き順を間違えている」ことと「恥をかく順番を間違えたから」ということのダブルミーニングになっている。私のやりたかった間違えても大丈夫なことに対し、姿勢を正すような言葉選びが素敵な歌詞。
実はオミハラ本人が、初期、歌詞を考えるに当たって最初にメモをしたワードが「恥」についてでした。それがダブルミーニングになったのでとても感動しているのです。
1番サビの一枚を背景に。さすがに前のカットだけじゃ1番サビとのつながりが汲み取れないかなと思ったので直接置いてみた。 丸ですね、○を書いています。
×を書いています。正しい正しくないってのを直接?表現?
チェックマークですね。特に海外と日本とで意味合いが真逆になってしまうマーク。
サビ前にかけてギューーン、いやギュ〜〜ンと登って盛り上がっていきます。
矢印がまっすぐではなく、蛇行してうねうね寄り道しながらも進んでいく。
矢印は丸に。まっすぐ進まなくてもそれでいいじゃんと言ってくれてる気がする(?) 矢印が変な方向を向いて丸ができているのこのマーク、『あさっての方向』にぴったりかも!と思った。どっかに使えるかもとも思ったが、結局ここにしか使われていない。
♩ラスサビ
最後のサビだしめちゃハッピーにしたいと思い、紙吹雪で弾けた喜びを表現。音がどんどん詰まっていってそして爆発するような曲の風味をうまく拾えたかな。
サッカーでの蹴る瞬間。 パワーが溜まって行って…
スカッと外してしまう。あーあ感がいいね。
二人のトガノちゃんが背比べしている。
このカットは錯視の【ミュラー・リヤー錯視】を利用している。(利用できてる?)二つの線の長さが違って見えるけど同じってやつです。
錯視は、実際の状態と見え方に差異があるもの でモチーフにも良いかと、、「それは隠されている」と歌詞的にもね。
角を意識させることで 描いていない三角形を意識させる錯視、【カニッツァの三角形】をモチーフにしました。
さらに三角形に目で、【プロビデンスの目】(神の全能の目)が隠されているといった裏遊び心も。(キリスト教関係のもので、宗教的なモチーフを扱ってしまったなと思ったのですが、絵画をオマージュしておいて今更すぎるなと納得し気にしない方針にしました。)
これ、どう思いますでしょうか。
左右で見えていた棒は同じ直線ではないという【ポゲンドルフ錯視】を利用しました。(使い方あってたのかな?ちょっと違ったかも)
これらの錯視集のカット、切り替わりが早すぎて何が何だか分かりにくいかも!になってしまったと反省点。
歌詞は「遠回って」だけど、ぐるんと回る、
ここはちょっと【ドーナツホール】を意識して回るときのカットはそれぞれ違う衣装にした。
近づくために一回遠のく、そのため画面がスプリットする。そんで近づいたらいなくなってて、
端からにゅっと出てくる、これがガチ恋距離???
「君と行こう」で、じゃあねと指を流しジェスチャーでそう表す。
♩後奏
しっとりめにキーボードの音で収まっていく、、今までのカットの背景などが出てくる。曲に合わせ、盛り上がって広げた風呂敷を纏め収束していく感じを出す。
キーボード音に合わせてピアノ弾いてんね、トガノちゃん。
!?… キーボードって、
そっちかーい!!
てへペろ☆
と、チャーミングなボケで締めスタッフクレジットに。ラスサビで使った紙吹雪を掃除するところでつらって終わる。曲のここの終わりますよ〜って雰囲気を出しておいて最後にちょっとブチあげるところがめっちゃ好き!
ここにきて初出しのロゴ!?
〜〜 一通りの解説が終わりました! 〜〜
とりあえずまず反省点がひとつ、余裕を持って作品制作にあたること!が大事だなぁ、になりました。描き終えたとしてもっと精査したかったし、手を加えたいところも少なくなかったしねぇに、、これもまたいい勉強になったなと感じます。
でも楽しかった、、やりたかったこともできたし、好きなことでなきゃ最後まで無理して完成させることができなかったと思います。
作曲を担当してくれたappyさんには本当に感謝です。そして作品を見てくれた人、感想をくれた人、この文章を読んでくれた人みんなにすごく感謝を抱いています。
ありがとうございました。
オミハラも日々精進します。